先日ヤビツ峠を下っておりましたら、リヤブレーキがスコスコに抜けちゃいました。
一瞬、油圧が抜けた?ホース抜けた?と思いをめぐらしていたら、数秒後に復活。
しばらくするとまたスコスコ。
フェード? いや、スコスコやしベーパーロック?
ペダルの踏み応えを確認しながら気をつけて下り、明るいところで目視点検するも外観は異常なしです。
フルードの漏れも無かったので、あれがベーパーロックか!初体験でした。
ブレーキの踏み応えが無くなるのは怖いですね!ペダルの底が無くなる感じでした。
帰り道や平地の移動では問題ありませんが、一度ブクブクと気泡まみれになった様ですし、交換することにしました。
交換後問題なくブレーキできていますが、酷使するときは注意します。
以下作業風景
リザーバタンクのフタを外します。
右のタンデムステップを外し、取り付けネジを一度外してフリーにして、フタ開けたら仮止め。
↓リザーバタンク外観
上写真のとおり、サイレンサー手前の排気管のすぐ脇にあります。
そのせいもあって?熱で変形してるっぽいので、そのうち交換とします。
↓変形したと思われるリザーバタンク
次にキャリパー側から、古いフルードを抜き取る準備をします。
↓リヤのブリードバルブ
キャリパーには写真のようなフタが付いたバルブがあります。
付け根のナットが水道の蛇口のような役割をしていて、ここからキャリパの空気抜きができるようになっています。
今回は、こちらから古いフルードを抜きつつ、リザーバタンクから新しいフルードを補充することにしました。
お風呂のお湯を抜きながら、新しいお湯を入れるような具合です。
↓ナットにメガネレンチをあてて排出用チューブを接続
チューブ側から空気が入っては困るので、
- バルブを閉めたままブレーキペダルを押し下げ、ブレーキ内の圧力を上げる。
- その状態でバルブを開けて、またすぐ閉める。
- ブレーキペダルを戻す。
一回目はブクブクっと泡も出てきましたので、キャリパ内に気泡があった模様。
しかもきちゃなーい。
↓汚れて劣化している古いフルード
上記の作業を繰り返すと、リザーバタンクのフルードが減っていきます。
無くなってしまうと、ここから空気が入ってしまい、台無しです。
↓リザーバの液が減ったら
↓新しいフルードを補充
シャコシャコと繰り返すうちに
↓あら綺麗
一方排出したほうは
↓きちゃなーい
綺麗なフルードが出てきてからも、小さな気泡が出てきてたので、リザーブタンク3杯分ほど、圧かけ→排出を繰り返しました。
しっかりとバルブを閉め、フルードが周りに付かないようにチューブを抜きます。
私が利用したタンクは、注射器で負圧にできるタイプなので、チューブに負圧をかけてから外しました。
ブレーキフルードは、塗装を痛めたりするらしいので、付いたらすぐ水で洗わないといけません。
↓ペーパーをあてて抜き取る
↓今回利用したフルード交換用のタンクです
KIJIMA ワンタッチオイルエアー抜きタンク <商品番号 105-305>
タンク外に付いている赤いバルブは、空気が逆流しないバルブです。
見えませんがタンクの中にもバルブがあります。
注射器を押すとタンクには空気が行かず、外のバルブから排気される。
注射器を引くと、大気は吸わず、タンク内の空気を吸い取る。
このため、左に延びているチューブをキャリパに接続し、注射器をシャコシャコすると、タンク内の負圧が高まり、簡単にフルードの抜き取りが出来ます。
今回は、フルードの入れ替えではあるけど、エア抜きを重視したので、この負圧はあまり使わずに、ほぼマスターシリンダーでの加圧で交換しました。
というのも
タンクの説明によると、フルードの入れ替え工程ではこの負圧でシャーっと交換しても、最後に必ずマスターシリンダーの加圧→ブリーダバルブの開閉によるエア抜きをせよ、との事だったためです。
ワンウェイバルブ付きのこのタンク、使い易かったぁ。
と言える程使ってないけどぉー>< オススメです!
ちょっと長距離乗りたかったので、チェーン清掃&たわみ調整をして終了。
今回はアジャスターを4.5から5に変更しました。
↓チェーン清掃&注油
↓アジャスターを4.5→5に変更でちょうど良し
リヤブレーキフルード交換時のメーター
メータ 14,861km 購入時 12,500km わたくし 2,361km
(しれっと2,000km突破で、もうすぐ2,500km!)
以上