2014年10月26日日曜日

リヤブレーキパッドの交換

KDX125SRのリヤブレーキパッド交換作業を実施しました。

以前からそろそろかな?と思っていたKDXちゃんのリヤブレーキパッドですが、前回のチェーン交換でリヤホイールを外した際に、普段見れない角度から観察でき、これはアウトと判定。今回の交換作業に至ります。

交換前後のリヤブレーキパッドの状態です。
パッドの厚みと、キャリパピストンのはみ出し具合に注目です。

↓交換前のペラペラパッドと出すぎのピストン

↓交換後の分厚いパッドと引っ込んだピストン

交換後、パッドの当たりが出るまで2km程のんびり走行し、しっかり当たりが出てから、慣らしついでにお買い物へ。

そのあと、時々通わせてもらい、良くしてくださるバイク屋さんに立ち寄り、お話をして帰って、トータルで5~6km、リヤブレーキを意識して慣らし運転を行いました。

今のところ、ブレーキのききやフィーリングに関する不満は感じていません。
(悪くはなってない。特別良くもなってない。)

が!!
パッドピンにかなり大きな磨耗が見られたため、部品の手配をしておこうと思います。

作業を終えての感想、わたしはいつも後手後手になってますが、日ごろのメンテナンスは大事だなと改めて思いました。
自分のバイクの、通常状態の各部動きとか、出来れば部品の状態を少しだけでも知っておく事で、何か異変が起き始めたら、ちょっとでも早く気づいてあげられるかなと。

でもこれからも、なかなかそうはいかずに失敗するだろう!


~以下作業風景~


まずは、チェーンを点検するふりをしながら新しいチェーンを眺めました。交換後約300km走行していますが、今のところ伸びも無く、調整は不要でした。

↓今はまだ綺麗!

本題のリヤブレーキパッドの交換を始めます。

↓まずはジャッキアップ

早速話しが逸れますが、わたしが使用しているジャッキは、

DRC HC2 Lift Stand Parts # D36-38-311 Black
DRC HC2 Lift Stand Parts # D36-38-312 Black/Red
メーカーサイトはコチラ 

足で踏んづけるだけで車体全体を持ち上げることができ、下ろす時にはダンパーが効くのでとても安心で使いやすい。持ち上げ高も調節できますし、片方ずつなら前後ホイールの脱着も問題無く出来ます。
これ一台でいろいろと捗ります。

話戻します。

↓2ヶ所のボルトで止められたガード(カバー)を外すと

↓現れるキャリパ本体

ガードが付いていると見づらいパッドですが、外すとめっちゃ見えます。

↓冒頭のペラペラのパッド

↓ピストン側

↓ピストン反対側

どっちもアウトですが、特にピストン側がアウトです。

ひっぱり出してきました強い味方!

↓蚊取り線香で長期戦に備えます

もうひとつひっぱり出してきました。

↓100円でポチった中古のブレーキパッド

もちろん新品が欲しいです。。。


サービスマニュアルによると、

<要点> として
リヤディスクのパッドを外す時は、最初にアレンボルトを外す。

とありますので

↓従いました

ばり固い! ほんまけ! と声が出始めるトルクが必要でした。
サービスマニュアルに従い、車体に固定されてる時に外して良かった。

このアレンボルト(以下パッドピン) を抜き取ると、パッドが片っぽポロっと落ちて外れたので、おうちゃくして両方外そうとしたけど、引っ掛かってポロっとは取れなんだ!

↓ピストン反対側はポロっと落ちた

↓ピストン側はやめておいた

当然きちゃないピストン戻したくもないしぃ。ゴソゴソしたあげく。
ほなしゃーない。キャリパ本体を外そかー。となりました。
(外さなくても行けたら、外さずにいったろかとかアホな事思ってました。。。)

外すのが当たり前でしょうけど、ここで素直に外しといて良かった。

↓ボルトを2箇所外します

↓キャリパがゴソっと外れました

↓ピストンきちゃなーい!

↓キレイキレイしました

↓分厚いパッドが入るようにピストンを押し戻す

↓奥の方も届くとこは掃除しました

あとは100円のブレーキパッドを組み付ける準備をします。

この中古パッドは分厚いですが、相方のブレーキディスクの中央付近が、結構凹んでたのではないかと思います。見た目にも手触り的にもかなりの段差でした。

そこで、あかんかもやけど、包丁研ぎのように?
  1. 掃除したコンクリート(写真の地面)でジョリジョリ研磨
  2. 結構キメの細かいコンクリート塀で再度研磨
  3. 少しでも平らにしてからパーツクリーナーで軽く洗浄
やっちゃいました。
こういう事をすると、砂が噛んだりしてあかんかもだけど、あたしゃ手っ取り早くやっちゃいましたよ。

↓研磨前のパッド

↓研磨後のパッド

手で分かるような山というか段差は無くなりました。
装着準備を続行します!

↓パッド裏面のプレートを移設します

↓でましたブランド品(NISSIN)

もともと付いていた物は、NISSIN製。キャリパもNISSINだから純正??初交換??

それに対しわたしが用意したパッドは、「7703」と刻印のあるメーカー不明の中古、100円。

なんとお買い得!。。。

組み付けにあたり、ブレーキディスクの厚みを点検。

↓厚み4.1mmチョイ?

標準値:4.35mm~4.65mm  使用限度:3.8mm

に対して今回4.1mmですので、ディスクはもう少し使うこととし、組み付け続行!

↓パッドを乗せて

↓パッドピンを挿し込み

↓中ではこんな感じで引っ掛かってます

↓二枚ともピンを通して引っ掛けて

↓仮組みしてキャリパ固定

で、めでたしめでたし。
と行きたい所でしたが、前述のとおりパッドピンがえらい事に。

下の写真、パッドピンに薄くマーカーで印を入れている(見えるかな)。

↓パッドピン外観

中身はこんなに磨耗してました。素人目にもアウト感たっぷり。
これは話としてはよく聞く事だけど、自分で分解すると、ナルホドなーとなりました。

↓パッドピン要交換(磨耗大)

ここにブレーキパッドがぶら下がってギコギコしてるんだろうから、磨耗は仕方ない。ほんま知ることが出来て良かった。
新品を準備し、動きが渋くなったと感じた時、あるいは次回リヤブレーキを触る時に交換出来るようにしときたいです。

再使用したくは無かったけど、やむを得ず再使用。。。

リヤのパッドピン 純正 部品番号:92043-1416 税込み734円 × 2本

次ここを触るときは、できればピストンを外したり~のオーバーホールっぽい事にも挑戦したいです。

で、マーカーの位置は、磨耗している面の向きなんです。
締め付けの調節で、違う面を上に出来たらラッキー!とか思ってたのですが。。。
失敗!そう甘くはいきません!

↓カチっとここでしか止まりませんでしたw

各種ボルトをしっかりと締め付けたら、油圧でピストンを押し出し、ディスクとパッドをしっかり接触させます。

↓向こうが見える程隙間があるので

↓ブレーキペダルを何回かシャコシャコ

↓隙間はあるが届いた

↓ガードを取り付けて

↓フルードのレベルを点検

パッドを交換すると、ピストンの位置が大幅に戻るので、サブタンクのフルードは増えるはずです。
溢れたりしないように念のため点検しましょう!
写真はサイドスタンドをした状態、水平ではUPPERあたりでしたので、無調整。

↓ついでにフロントのパッドも目視点検

↓なんとか作業終了!!

パッドピンの磨耗が盲点であり予想以上でした!
何とか走行出来る状態に戻せて一安心とともに、日ごろのメンテナンスの重要性を再認識しました。

↓今回使用したクリーナー2種類

↓写真上が今回のパッド 写真下が元々のパッド


リヤブレーキパッド交換(中古部品)時のメーター
メーター 17,094km 購入時 12,500km わたくし 4,594km めざせ5,000km!

以上

2014年10月18日土曜日

チェーン スプロケットの交換

KDX125SRのチェーン及びスプロケット交換作業を実施しました。
チェーンに関しては、そろそろアジャスターの調整限度が近づいていたし、伸びに伴うガタも結構大きかった。

スプロケットに関しては、
前(ドライブスプロケット)はまだもうちょい行けるんちゃうん?
後(ドリブンスプロケット)は尖ってきてて一部欠けもあり、さすがにそろそろあかん?

という感じで、チェーンが外れませんように!って気をつけて?ズルズル?乗ってました。

そこで今回、以下のとおり方針を定め、リフレッシュすることにしました。
  1. サイズは428のままで歯数も変えない
  2. 低フリクションのノンシールチェーンを使う
  3. ドリブンスプロケットを軽量化(アルミ化)する
  4. ちょっぴりドレスアップ化を狙い、おしゃれさんにする
やはりKDXちゃんに関しては、多少手がかかっても、交換サイクルが短くても、重量、動き共に軽いチェーンやスプロケットで軽快さを楽しみたい。

結果利用したものは、
  1. チェーン:D.I.D スーパーノンシールシリーズ 428NZ(G&B) 132リンク クリップジョイント
  2. ドライブスプロケット:X.A.M FRONT SPROCKET (Parts No.C3305-15T)
  3. ドリブンスプロケット:X.A.M PREMIUM (Parts No.A3402X52T)
※わたしのKDXちゃんはA4モデル('93)なので132リンク。
※A1モデル('90)だけが130リンクだと思う。詳細はパーツカタログをご参照下さい。

↓準備した交換部品

と、それっぽく書いてはみましたが、上記の条件を気にしだすと、チェーンもスプロケットも選択肢がわりと少ない。。。
かといって、今回は520へのサイズ変更とか、シールチェーンへの変更はしたくなかった。
普通にカタログモデルにあって、わたし好みでちょっぴりドレスアップ化を狙うと、自然に上記の組み合わせになった。というのが実情。。。ちょうど3点セットが売られてました。

交換日に25kmと翌日に275kmの、計300km走行しましたが、チェーンに関して気になる問題は発生していません。良い感じ!

たーだ!、ドライブスプロケットは、後述のとおり、ゴム付きのメーカー純正品がいいかなぁ、と交換の段になって感じました。
それから、リヤブレーキのパッドがもうヤバいので、早めに交換します。



~以下作業風景~


私は何も考えずにこの手順で交換作業を行ってしまったが、実際やってみて、スプロケットの取り付けネジは固く、チェーンを外す前に緩めておいたほうが良いな、と作業しながらつくづく思いました。
失敗!できたからええねんけど。


まずチェーンのクリップを外しました。

↓クリップ位置を確認して外します

↓クリップを外してプレートを外す

↓ジョイントのコマを外す

ジョイントのコマを抜けばチェーンを外せます。スプロケットを交換せずに、チェーンだけを交換する場合は、ここに新しいチェーンを接続して引くと捗ります。

部品同士の馴染みや磨耗の観点で、チェーンとスプロケットは同時交換が望ましいと言われています。でもでもチェーンだけ交換したい時や、スプロケだけ壊れることもありますやんね。
今回の組み合わせが、今後どう磨耗していくのか楽しみです。

↓今回は全て交換なので気にせずチェーンを外した

チェーンを外す前に、スプロケットの取り付けネジを緩めておけばよかった!
失敗!できたからええねんけど。

リヤアクスルシャフトを抜き取り、リヤホイールを取り外します。この際、脱落するカラーや、フリーになるリヤブレーキに注意します。

↓割ピンとナットを外し

↓アクスルシャフトを抜いて

↓左右のカラーを外す

↓車体から取り外したリヤホイール

スプロケットをリヤホイールから取り外します。取り付けネジを外すにはかなりの力が必要で、手が滑ったり、勢い余って、尖ったスプロケットで怪我をしたくないので、気を使いました。
ここでまずチェーンつけたまま緩めておいたほうが、力もかけやすくて、怪我もしにくくて良かったかぁと思いました。

↓左から見るとこんな感じで六角

↓裏から見るとこんな感じでナット止め


↓表は六角レンチを添えて、裏の12mmをメガネレンチで緩める


↓無事取り外し成功


エンジンの出力軸からドライブスプロケットを取り外しました。これにも結構な力が必要です。
かなーり長めの六角レンチや、延長に適当なパイプ等があれば問題ないかもやけど、よくあるレンチでは、作用点と回転軸の距離に対して力点が近くて?、1速に入れてても、ネジより先に軸(エンジン)が回転してしまいます。後よりこっちのほうがチェーンつけたまま緩めておいたほうが良かったかなと思いました。失敗!できたからええねんけど。

↓チェーンカバーと共締めのチェーンガイドを外しておきます

↓取り外したカバーとガイド(後でキレイキレイしました)

↓工具の回転軸を意識しないとエンジンが回ってまう

↓なんとか外せてホッ

↓出力軸むき出しに!

この辺りドロドロだったので、キレイキレイしてあげました。

↓その頃KDXちゃんは早くしてぇなぁ な感じ


ここまで外せたら、あとはウキウキしながら交換部品を取り付けていきます。

ドライブスプロケットの構造比較です。
純正部品は、写真のようにゴムが貼り付いていて、エンジン側に大きなゴミが入らないように考慮されているようです。

↓純正ドライブスプロケット(外観)
↓純正ドライブスプロケット(出力軸のカバー感)

↓X.A.Mドライブスプロケット(外観)
↓X.A.M ドライブスプロケット(出力軸の無防備感)

効果の程は解りませんが、上から見ると、純正品は確かにエンジン側の軸を守ってくれていそうです。

このため、スプロケットを180度反転させて再利用しようか、そのまま使おうか、予定どおりX.A.M製に交換するか、仮組や、思考実験の繰り返しに小一時間費やしました。

最終的に、このスプロケットでは、まーずーは
  • オフロードは極力乗らない
  • できれば悪天候は避ける
  • やむを得ない場合は別途検討する
という厳格な利用条件のもと、用意したX.A.Mの新品に交換することにしました。


お次はホイールにスプロケットを取り付けました。
さすがにスチールと比べるととても軽量で、純正の銀色に対し、控え目ながら色もあってプチドレスアップです。

↓X.A.M PREMIUM

スプロケットを装着したリヤホイールを車体に取り付けます。
リヤアクスルシャフト及びカラーはキレイキレイし、摩擦箇所をグリスアップしました。
ベアリングは、問題はなさそうで、回転もスムーズでしたので、継続利用としました。

↓左右のカラーとリヤブレーキに注意して装着
↓だいぶらしくなってきたよ!

取り付けの際は、ブレーキディスクがブレーキパッドを痛めないように、そーっとパッドの間を通しました。ただ、もうパッドがペラペラでした!
また、アクスルシャフトを通せたら、できるだけ前側で仮止めします。あまり後側だと新品チェーンが届きません。

いよいよチェーンを通していきます。

今回採用したチェーンは、ブラック&ゴールドのチェーン。この428サイズのノンシールで好みの色となると、ほんま選択肢がなかった。けど!このチェーン良いわ!って決めました。

まずはギヤをニュートラルにして、チェーンの両端を引いてきます。

↓両端が切れたままスプロケットに掛ける

↓ニュートラル状態で引いていく

↓あと1コマというところまで引いてくる

↓ジョイントのコマを向かって奥側から手前に差し込む

↓プレートをはめ込む

↓固定クリップをチェーン進行方向側からあてがう

↓ラジオペンチ等でクリップを固定

尚、ジョイントの差込方向や、クリップの取り付け方向は、サービスマニュアルやチェーンメーカの指示に従いましょう。 ↑手順がまちごうてたら、ごめんなさい。

さてほぼ完成!
部品を買うときに脳内でシミュレーションしたとおりのイメージに仕上がり、わたしとしては満足のコーデ!

↓ローラー&内プレートがブラック

↓外プレートはゴールドでおしゃれさんんん

↓初期のアジャスタ位置は3でした

適時洗浄、注油を行い寿命を延ばしたいと思います。



~以下交換前後の部品比較~


<チェーンの外観>
綺麗になった!重さは家の量りではオーバーフローで量れませんでした。

↓新旧チェーン ゴールド綺麗いいい

↓のびて横に曲がってしまう古いチェーン
↑こんなに曲がっちゃいけません!



<ドライブスプロケットの形状・重量>

↓純正のドライブスプロケット(132g)

↓X.A.Mのドライブスプロケット(122g)
↑歯数を変えないなら純正がいいな。



<ドリブンスプロケットの形状・重量>

↓純正のドリブンスプロケット重量(710g)

↓X.A.M PREMIUM ドリブンスプロケットの重量(300g)
↑やばい半分以下。710g → 300gになり、410gも減量!

↓左スチール製の純正
↓右アルミ製のX.A.M 硬質アルマイト+二硫化モリブデン+テフロンコート


今回の作業は、プチドレスアップ化だけでなく、回転部品の軽量化も図れたので、加速にも、減速にも、旋回にも、良い方向に効果が出て欲しいです!体感は無理やろけどw

純正のスチール製スプロケットのような耐久性はないと思うので、時々チェックします。


チェーン・スプロケット交換時のメーター
メーター 16,795km 購入時 12,500km わたくし 4,295km めざせ5,000km!

以上